実走のパワーがローラーより低いのはなぜなのか?

ローラーと比べて実走のパワーが低いのです(´・ω・`)

ローラーと比べて実走のパワーが低いのです(´・ω・`)

最近、外走っていて思うのですが、どうもローラーと比べてパワーが極端に低いようなのです。その差10~12%ほど。ローラー260Wが実走だと230Wになる計算ですわ(;´Д`) う~ん、なぜだろう、なぜだろう・・・。ローラーと実走でどうして30Wも違うのか、その理由を探ってみます(´・ω・`)

(8月9日追記)その後、実走してパワーを測ってみました! 詳細は以下の記事をご覧ください!

■実走とローラーのパワーの差を検証
実走はパワー出ないと言ったな、ありゃウソだ(-_-;) 屋内・屋外のパワー比較から見えること

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ローラーと実走で生じる30Wの差

先日の静岡TTサイクリングのデータを見返していて、ふと気が付きました。あれま、日本平も粟ヶ岳も、パワー低くね!?

日本平のパワーは232W

日本平のパワーは232W

日本平のパワーは232W

まず気になったのが、1本目の日本平。体感的にかなりキツクて、僕の心拍で言うところのレッドゾーン(最大心拍の98%)である174に突入したほど。

心拍的に見ると、おぉ超頑張った! というレベルなのですが、あれあれ、おやおや、ストラバ推定値ながら232Wしか出てないことになってるぞ!? パワーに比例してか、タイムも何とも言えない微妙な感じ・・・(-_-;)

粟ヶ岳のパワーは230W

粟ヶ岳のパワーは230W

粟ヶ岳のパワーは230W

何だかモヤモヤした感覚が残った日本平に続いて挑戦した粟ヶ岳。イナバ監督についていこう(速効千切れましたが)と奮起。心拍177(最大心拍の99.4%)に達して、うひょ~、やったぜ! と思っていたら、結果は19分・・・(´・ω・`) パワーはなんと230Wと、わずかながら日本平よりも低くなっておりました(;´・ω・)

実走230Wの壁

日本平と粟ヶ岳を単純比較できませんが、はて、体感的なキツさで見ると、いかにも(推定)パワーが低い。FTP強度でローラー1時間回すほうが楽でござる(; ・`д・´)

富士ヒルも230Wだった(;゚Д゚)

富士ヒルも230Wだった(;゚Д゚)

富士ヒルも230Wだった(;゚Д゚)

あまりに230Wが続くものだから、さらに過去の記録を漁ってみると、ななんと、6月の富士ヒルも230W(正確には234W)だった(;゚Д゚)

心拍ベースで見たら、最大心拍の94%以上でずっと走っていたのに、パワーは出てないものでござる(;´Д`)

ちなみに、この234Wと当時の重量73kg(自転車、服、靴、メット等含む)をもとに脳内サイクリングで計算してみたところ、ゴール予想タイムは「01:15:41」で実際のタイムとほとんど同じでありました・・・。

ローラーのパワーと心拍

むむむ、実走だと230Wに壁があるようです。おかしい、ローラーだともっと出るのに・・・。

1時間のペース走で心拍153・259W

1時間のペース走で心拍153・259W

1時間のペース走で心拍153・259W

ホントにパワーが落ちてしまったのか確かめるべく、ローラーで1時間のペース走をやってみました。すると、ほぼFTPの259W、ちゃんと出せる。心拍に至っては1時間平均153・最大162で、富士ヒルの平均168・最大174より10%近く低い・・・。

つまり、どういうことなんだぜ(;´Д`)

なぜ実走とローラーのパワーは異なるのか?

はてはて、こりゃ困ったわい(;´・ω・) ひょっとしてインパワー、ハッピーメーターなのかしらん(;´Д`)

普通はローラーのほうがパワーが低くなる

困ったときの「じてトレ」頼みで調べてみると、ありゃ、「普通はローラーのほうがパワーが低くなる」ですと(;゚Д゚) ままま、マジか、ワシは逆じゃぞ!?

最近では負荷が実走に近く、自然なフィーリングになってきているものも出てきているものの、だいたいのローラーで実走と比べて20-30wパワーが低くなるのは普通です。

出典:どうしてローラーは実走と比べてワット数が出ないのか?

実走とローラーの出力に違いを与える要素

「20-30w」の違いが生じているのは、まさにそのとおり。しかし、何でそこまで変わってしまうのか・・・

実走とローラーのパワーに違いを与える要素

パワートレーニングのエライ人であるJoe Frielさんのブログや「FTP Testing: Outdoors vs. Indoors」という記事を読みますに、屋外のほうがパワーが高いケースと(僕のように)室内のほうがパワーが高いケースがあるらしい。パワーの違いに影響を与えているものとして、以下の要素が挙げられています。

コース vs.一定の負荷

まず言われていたのが、屋外は道路の状況が変化に富んでいるのに対し、ローラーは常に一定の負荷がかかり続けるというもの。道路は風向きが影響したりするほか、微かなアップダウンやコーナーがあったりして、それが「リカバリー」につながり、回復した結果、より高いパワーを出せる可能性が指摘されています。

気温

続いては気温。エネルギーの約75%が体温調節に使われているそうで、屋外のほうが外気の影響で体温調節しやすいのでは!? というもの。これは、屋内で冷房ガンガン+工業扇マックス+ハッカ油を使えば、屋外・屋内の立場が逆転しそう?

タイヤの種類と空気圧

続いてはタイヤの種類と空気圧。これは屋内と屋外で揃えれば、影響を排除できますな。

サイクリングウェア

サイクリングウェアも大事。屋外では空気抵抗のもとで、屋内では体温調節の妨げになるもの。ワタクシの場合、屋内はレーパン一丁ですわ(〃艸〃)ムフッ

体の動かし方

最後は身体の動かし方。屋外では自転車が自由に動く代わりに体は一定の姿勢を保ちやすく、屋内では自転車が固定されて(固定ローラーの場合)体は逆に動きやすいので心拍が上がりやすくなるとのこと。あれ、実走のほうが体動きませんか?

実走とローラーのパワーの違いを克服する方法

どんな要素が影響してローラーのほうが高くなってるのかなぁ(;´・ω・) 何とか、実走とローラーの差を埋めることはできないものか・・・。

ジョー・フリエルさんは分かりません(;゚Д゚)

いろんな要素が複雑に絡み合って、実走とローラーのパワーに違いが出ていることだけは分かった。じゃぁ具体的に何がどう影響し合っているのかというと・・・。肝心要のパワトレ教祖のジョー・フリエルさんもお手上げでござる(;゚Д゚)

Could one of these explain a 7% difference? Probably not. Could some combination of them account for that? Possibly.

Bottom line is that I really don’t know.

〔抄訳〕どれかのひとつの要素で7%の違いが説明できるかって? 多分できない。要因が絡み合ったらどうだろう? 多分、それが正解。

でも、ホントのところは分からないんだわ、スマンスマン((´∀`*))ヶラヶラ

出典:Indoor vs. Outdoor Bike Performance

屋内(ローラー)のデータを使いなさい

もう一つの参考記事「FTP Testing: Outdoors vs. Indoors」によれば、データを参考にしたいなら、そりゃもう「インドア(屋内の固定ローラー)」のデータを使いなさいとのこと。

そりゃそうだよねぇ(;´Д`) 屋外だと、ほんといろんなことに影響されますが、屋内ならそうした影響を極力排除できますもの・・・(´・ω・`)

屋内のデータと屋外のデータを単純に比較しちゃいけない

でもでも、「FTP Testing: Outdoors vs. Indoors」はもう一歩踏み込んでおりまして、屋内のデータと屋外のデータを単純に比較しちゃいけない!と申しておる(;゚Д゚) おおぉ、屋内番長なワイ、内弁慶のままですかい!?

What’s more, because there are so many variables and differences to consider between the two approaches, you simply cannot compare your test data from an outdoor test to your test data from an indoor test, and vice versa.

〔抄訳〕2つの方法(屋内・屋外でのFTP計測)には変数・違いがあり過ぎるので、単純に2つのデータを比べることはできないよ!

出典:FTP Testing: Outdoors vs. Indoors

ローラーは忘れて、屋外は屋外で追い込もう!

という訳で、固定ローラーで260W出たからと言って、実走で同じパワーになる(出せる)訳じゃない、でよろしいでしょうか(´;ω;`)ウゥゥ あぁ何だかとてもモヤモヤするw

屋外FTPを測ろう!

ヤビツ自己ベストのパワーをFTP換算したら、やっぱり230W

ヤビツ自己ベストのパワーをFTP換算したら、やっぱり230W

それであるなら、これからはFTP(屋内)は○○、FTP(屋外)は××という感じに使い分けないといけないのか!? う~ん、激しく面倒くさいwww 直近の屋外1時間走は富士ヒルですからワイのFTP(屋外)は234Wでござるか・・・(-_-;)

あ、ヤビツ自己ベストのときのパワー(推定)もあった。おぉ、なんとビックリ、このときは全体で253W(推定)出てたんですな。20分の最高も253Wだったので、これに0.91かけてみると・・・ありゃ230Wじゃん(;´Д`)

という訳で、ワタクシのFTP(屋外)は230Wです(´・ω・`) なんだろう、このスッキリしない気持ちはwww 取りあえず、僕の実走のパワーは(ローラーのパワー)- 30Wということか。わ~、私のパワー、低すぎっ!?

追記:実走してローラーのパワーと比べてみました!

本当に実走はパワーが出ないのか、ヤビツ峠を走って比べてみました! 結果はもちろん・・・:(;゙゚”ω゚”): 実走とローラーのパワー比較から見えること、そのまとめと考察は以下の記事をご覧ください~!

■実走とローラーのパワーの差を検証
実走はパワー出ないと言ったな、ありゃウソだ(-_-;) 屋内・屋外のパワー比較から見えること

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ロードバイク & マウンテンバイク ブロガー

海外の最新ロードバイク&マウンテンバイク情報や、関東地方を中心に日本全国、ときたま海外をサイクリングして自転車旅ならではのグルメや景色、楽しみ方を発信中。

JBCF(実業団自転車競技)やツールドおきなわ、ほか自転車イベントにも積極的に参加中! レース・イベントに体当たり取材しています。

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コメント

  1. boriko より:

    taka5go5さん、ありがとうございます!

    同じメーカーで誤差があるのはツラいですね(;´Д`)
    ファームウェア(だったかな?)を更新することで値が揃うようになったと、
    バスさん(https://plaza.rakuten.co.jp/bassbassbassbass/)が仰っていたような・・・。

    メーカーが違うならまだしも、品番違いではじき出す数値が異なってしまうのは困り者です(; ・`д・´)
    ほかのパワメ2台持ちの人も同じようにずれが生じているのでしょうか??

  2. taka5go5 より:

    こんにちは。

    状況違うかもしれませんが、私もパワーの差に悩んでいます。

    状況的には、
    Wilier(パイオニア)でのローラー台 【パワー高め】
    Wilier(パイオニア)での実走 【パワー高め】
    Wilier(ストラバ推定値)での実走 【パワー低め】

    TREK(パイオニア)での実走 【パワー低め】
    TREK(ストラバ推定値)での実走 【パワー低め】
    という感じです。

    Wilierに付いているパイオニアのハッピーメーター説が高いです・・・

    パイオニアのサポートに問い合わせて、パワーメーターの故障でないことは、確認済みです。

  3. boriko より:

    通りすがりマンさん、ありがとうございます!

    ひ~、追い込めてなかったでしょうか(;´Д`) 確かに実走は「帰りの道もあるし・・・」とか「車きたら大変だし」とか
    意識・無意識かは分かりませんが、セーブしてしまっているかも(-_-;)

    ただ、そうなると、ローラーの心拍は低いのに、実走の心拍が高いのが謎でして・・・。
    実走のほうがドキドキしてるのかなぁ。ローラーと比べてケイデンスは実走が5~10くらい高いのでありまして、その影響かも!?
    一つひとつ潰していかないといけない要素がいっぱいありますです(;´Д`)

    いずれにせよ、僕も(は)自分に甘々なので、追い込み癖をつけるようにしたいです。
    週末はどこかの峠で白目むくまでやってみるかのぅう、うぅツラいよう(;´Д`)www

    p.s.
    ハッカ油のこと、体温が下がっているわけではないとは知りませんでした!!
    あんなに鳥肌立つのに!? 寒く感じるのになぜ!? 不思議です。
    であるとするなら、ご指摘のように熱中症には危険ですね(;´Д`)
    詳しいソースとか探してみるようにします、情報感謝です(`・ω・´)ゞ

  4. 通りすがりマン より:

    いきなり失礼を承知で・・・。

    単純に実走では追い込めてないってだけでは?
    ローラーでFTP260W出るなら、実走でも260W出せるわけじゃ無い、じゃなくて「FTP260Wで走る」のですよ。
    280W20分でも260W60分でも、ラップアベレージを維持するか白目剥いて倒れるかの覚悟で「走る」のです。ローラーで出来るのに実走で出来ないのは甘えですw
    私自身、FTP体重4倍がやっとの雑魚ですが、メンタルが弱いのでMAPテストで頑張って盛り気味のFTPを計測>それを実走で出せないのは自分のメンタルの問題、と死ぬ気で踏みますw

    あと、ハッカ油はあくまでも感覚が錯誤するだけで体温は下がりません。つまり本来の体温調整のフィードバック系にエラーを起こさせるモノです。熱中症対策的にはむしろマイナスなので、練習始める気を起こすきっかけ程度にしておいた方が良いです。

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