今僕の中で話題の「Polarized トレーニング」はどれくらい大変なのか、目下、実験中であります。Polarized トレーニングで欠かせないのがゾーン5(L5)以上の領域の持続時間。より長くゾーン5(106~120%)の領域を鍛えられる練習メニューと言えば!
ゴルビー?? いえいえ、最近はVO2maxを鍛える「ショートインターバル」というのがあるらしいんですよ(゚∀゚)!
ゴルビーがキツくて心が折れる
ゴルビーと言えば、ゾーン5(L5)をみっちり最大25分間オンできる練習メニュー。Polarizedトレーニングをやる上でとても効率がいい練習なのですが・・・
ゴルビーきつくね?? 無理じゃね??
5分間110% + 5分レストというスーパーシンプルな練習メニューのゴルビー。メニューは超簡単なんだけど・・・
ゴルビー、きつくね?? 5分110%って想像以上に大変で、ベストコンディションで何とか完遂できるかどうか・・・。
週1回できたら御の字。こんなの週2回以上できないよん。。。ましてや、ゴルビーを毎週続けるとか!?
トライする前から心折れますわ(´_ゝ`)
効果はゴルビー以上!? ショートインターバルという選択肢
そこで気になったのが最近よく目にする「Rattlesnake」という練習。超ショートインターバルで、実はコレがゴルビーの代わりになるかもしれないというのです(◎_◎;)!
ショートインターバルが凄い!! らしい
ノルウェーの Bent Rønnestadさんたちの研究によると、5分走(ゴルビー)と30秒オン・15秒オフのショートインターバルでは、以下の結果が得られたそう。
After 10 weeks, maximum oxygen uptake (VO2 max) increased by 8.7% in the SI group, whereas the LI group improved by 2.6% only. For research purposes, lactate threshold is often estimated to a blood lactate concentration of 4 mmol/L. Power output at 4 mmol/L increased by 12% in the group doing short intervals, compared to 5% improvement in the group doing long intervals. For the 40 min all-out trial, mean power improved by 12% and 4% in the SI and LI group, respectively. Similarly, mean power during 5 min all-out trial increased by 8% in the SI group and 3% in the LI group.
Do Short Intervals Produce Greater Threshold Power?
[結果のみ抜粋して抄訳]
VO2max:ショートインターバルは8.7%増加。5分走は2.6%増。
乳酸閾値のパワー:ショートインターバルは12%増。5分走は5%増。
40分走のパワー:ショートインターバル12%増、5分走は4%増。
5分走のパワー:ショートインターバルは8%増、5分走は3%増。
ひぇっ、ショートインターバル凄いじゃん(◎_◎;)! こりゃぁ試しにやってみるしかない!
「ショートインターバル(Rattlesnake)30:15」の概要
30:15のショートインターバル、いわゆる「Rattlesnake」の効果が凄いと聞いて、これはもう居ても立っても居られません! 早速に作ってみるぞな(゚∀゚)!
Rattlesnakeの作り方
早速に「30:15ショートインターバル=Rattlesnake」をZWIFTで作ってみるのです。前述のBent Rønnestadの実験では「(30秒オン・15秒レスト)×13本を3回繰り返す=合計39本」というものでした。
ただ、これでは詳細なパワーが分からん。という訳で調べてみたところ、おぉ、RattlesnakeってCarsonで散々お世話になったTrainerroadのメニューだったのか(◎_◎;)!
Rattlesnakeの内訳
Rattlesnakeのパワーの内訳は以下の通りです。ちなみに、親切な人がワークアウトのファイルをダウンロードできるようにしてくれていたりするので、「Rattlesnake Zwift」で検索すると手っ取り早いかもしれません。
【ウォームアップ】
3:00 40-50%
3:00 65%
3:00 80%
0:20 120%
0:30 40%
0:30 120%
0:30 40%
0:40 120%
2:45 51%
【1セット目】
1:00 140%
0:15 40%
0:30 120%
0:15 40%
0:30 120%
0:15 40%
0:30 120%
0:15 40%
0:30 116% ※4%下がる
0:15 40%
0:30 116%
0:15 40%
0:30 116%
0:15 40%
0:30 114% ※2%下がる
0:15 40%
0:30 114%
0:15 40%
0:30 114%
0:15 40%
0:30 112% ※2%下がる
0:15 40%
0:30 112%
0:15 40%
0:30 112%
0:15 40%
0:30 110% ※2%下がる
0:15 40%
0:30 110%
0:15 40%
0:30 110%
3:00 50% レスト
※以下、2セット目、3セット目繰り返し。
ウワサのRattlesnakeをやってみた!
ではでは早速にやってみましょう、ウワサのRattlesnake! Carsonよろしく、ゴルビーよりも簡単で続けられるといいなぁ。。。(;´Д`)
完遂できたよRattlesnake!
前日にV坂ゆっくり6本上った後、ビールとポテトチップスを「これでもか!」と爆食い・爆飲みしてミトロングで中和して迎えた次の朝。「すげぇ、あれだけ飲んだのに二日酔いない(◎_◎;)」と感心しながら、本題のRattlesnakeに挑戦してみたところ!
うっひょ、完遂できちゃった(∩´∀`)∩ワーイ
グラフは真っ赤な剣山だけど、最大140%で、大半が120~110%の30秒は思いのほか難易度低いかも。しかもレストありだし。
より詳細にRattlesnakeをインプレ
せっかくなのでRattlesnakeを詳細にインプレ。おおむねA~Cの3つのパートに体感が分かれますな。
まずはA。140%の1分走から120%×3本のところ。これはキツい。正直ゴルビーよりキツい(-_-;) ここがもう1本、2本長かったら完遂ハードル激上がり。疲れてくる2セット目、3セット目は特に心してかからないといけません。
続いてB。116%から114%に強度が下がると、突然フッと軽くなりペダルを楽に踏めて(回せて)心拍も落ち着いてきます。「お、これなら完遂できるかも(゚∀゚)!」と希望が湧いてきます。
最後のC。強度はさらに下がって112~110%。3セット目は疲労があるので大変ですが、1セット目・2セット目はちょっとダルい(;^_^A 「おぅおぅ、もっとガツンと踏ませてくれよ!」と突然イキり出してきます。最初のツラさで挫けそうになったのは何だったのか(;^_^A
無酸素領域を打てる本数「W’(ダブリュープライム)」で見るRattlesnake
上記の体感は、無酸素領域を打てる本数「W’(ダブリュープライム)」とも一致している模様。
我らがIntervalsのアクティビティ画面右上の「W’J」に5000~60000の数値を適当(適当!?)に入力しますと、無酸素インターバルでどれくらい消耗するかがグラフ化されるのです。それによると、どうですか!?
赤く丸で囲んだ箇所、140%+120%(上記でいうAの部分)で急激に消耗し、その後徐々に回復していく様子がバッチリ見える化!
へ~オモロイ。物凄い勢いでグラフが下がるのは、それだけインターバル耐性がないということなのか!?「W’」のこと、まったく理解できてないので今度しっかり調べてみようなのです。
ゾーンごとの時間は無酸素(ゾーン6)が多い
ゾーンごとの時間で見ると、ほほ?? ゾーン5(いわゆるL5)よりも1つ上のゾーン6(無酸素領域)のほうが多いだすな。
ただ、心拍で見ると閾値上のゾーン5がバッチリ刺激されておりまして、本来の目的であるVO2max領域のトレーニングになっているようです。
Rattlesnakeはゴルビーの代わりになるか?
という訳で、初挑戦のRattlesnakeショートインターバルでありました。論文どおりの効果があるのかぜひとも知りたい今日この頃。しかし、Rattlesnakeはゴルビーより楽か?というと・・・
ゴルビーよりはハードル低いよ(゚∀゚)!(ただし楽ではない)
前日の疲れを感じてたので正しく比べられないのですが、Rattlesnakeをやってみた印象はゴルビーよりハードルは低い(゚∀゚)! 疲れがある状態で完遂できたのだから、それだけでゴルビーよりは完遂しやすいかも??
やっぱ15秒という短い時間ながらレストがあるのは大きいです。それでいて、心拍も筋力もゴルビー並みかそれ以上に鍛えられる(ゴルビーよりパワー出さないといけない)しで、もしゴルビーで挫折していたらRattlesnakeは試してみる価値あるかも。
ただし、ゴルビーより楽か? というのはハテサテ。VO2max練はどう逆立ちしてもゼーハーします(;^_^A
Carsonのように続けられるか!? これは未知数。疲れがどれくらい残るか、初体験ではまだ分かりません。要は気合っしょ(´_ゝ`)ノウキン!
Rattlesnakeはメッチャ忙しい
最後に1つ気づいたこと。Rattlesnakeは、ゴルビーと比較にならないほど忙しいです、ギアチェンジ的な意味で(;^_^A
ERGついてない人はギア操作で負荷を調節しますが、それがまぁ休んでる暇なし。慌ただしいから時間が経つのがあっという間ですw
自転車とか、ERGのスマトレとか、体力よりも機材の消耗が激しい練習かもしれません(;^_^A
以上、さらばゴルビー!? Rattlesnakeで30:15のショートインターバルに挑戦してみた!なお話でした。このショートインターバルとV坂練を組み合わせて、これからしばらくはPolarizedトレーニングやってみるぞい!
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