シマノクランクの「無償点検プログラム」から排除されたショップのニュース(⇒参考記事)を取り上げ、「そう言えばアメリカの集団訴訟はどうなったんだろう??」と思って調べてみたところ!!
やばい、ガッツリ動いていたわ(◎_◎;) 僕の理解が正しければ、公判期日(裁判が行われる日)は2025年12月2日で、陪審制によって裁判される模様。まったく続報が出てこないと思ったら、公判前整理手続で水面下でしっかり動いていたのでありました。
5:23-cv-02051の行方を追え!
どういった経緯でアメリカのクランク裁判の流れを追ったかと申しますと、単純明快。最初に提出・登録されたケースナンバー「5:23-cv-02051」を検索したのでありますよ。
最新の訴状は「8:23-cv-02038-JVS-JDE」
Pace Monitorという、アメリカの連邦裁判所の取り扱い事案を検索できるサイトがありまして、そこで最初の訴状である「5:23-cv-02051」を検索。すると、ズラズラッと「5:23-cv-02051」の処理状況が日付順に表示されます。
(2023年)10月3日に訴状が提出され、6日にケースナンバーが割り当てられ、その後、週2~3回の高頻度で訴状の確認作業が行われています。んで、書類の不備で11月20日に別の訴状(8:23-cv-02174)において論点整理が行われることになりました。
その後、新しいケースナンバー「8:23-cv-02174」は、11月29日、類似の訴状(8:23-cv-02038 JVS(JDEx))に移される命令が出され、12月12日、判事によって「8:23-cv-02038 JVS(JDEx)」として統合されます。
ちなみに、「5:23-cv-02051」はJOSE ERAZO、KEVIN LITAM、MAURICE SCORSOLINI、MARCUS LEWISの4人が原告で、「8:23-cv-02038 JVS(JDEx)」はJARETT HAWKINSという人(1人)が原告のようです。
8:23-cv-02038は現在進行形で論点整理中
という訳で、アメリカのクランク訴訟問題、まったく消えてなかった。てゆーか、むしろ類似の訴えと合体して、原告の人数が増え、現在も絶賛論点整理が行われているところでありました(◎_◎;)
CourtListenerで「8:23-cv-02038」の行方を追う
ここからはCourtListenerというサイトを使って、「8:23-cv-02038」の行方を追います。↑のPace Monitorで「8:23-cv-02038」を調べると2024年9月26日の情報しか出てこないのよね(なんでだろう??)
CourtListenerでは、「8:23-cv-02038」は「Jarett Hawkins v. Shimano North America Bicycle Inc. (8:23-cv-02038)」という名称で表示されます(RECAP Archiveのタブから検索すると出てきます)。それによると、おおぅ、現在も絶賛論点整理中(◎_◎;)!
10月31日に受理され、訴状にある項目(論点)を1つひとつ確認する作業が進められています。論点整理の箇所はたくさんあるので全部列記できないほど(;´Д`)スミマセン
法律関係に詳しい方なら、きっと何が行われているか、手に取るように分かるのでありましょう。僕らのような一般ピーポーも「裁判(の前)はこうやって進むのか」と、とても勉強になる情報です。
んで、一連の論点整理の中で、特に大事なのが2024年6月26日のところ。同月6日に公判期日などに関する命令が出され、13日に被告(ジャイアント、シマノ・ノースアメリカ・シマノ・ノースアメリカ・ホールディング、スペシャライズド、トレック)が期日および期限を提案。26日に裁判官が裁判の日程と裁判の方法について命令を下しました。
その日程が2025年12月2日午前8時30分で、方法は陪審員裁判。公判前整理手続の期限は2025年11月17日となっています。
6月以降も10月2日まで、いろいろやり取りが行われている模様ですが、詳細は不明。何はともあれ、来年の秋まで論点整理を行って、冬から裁判という感じでしょうか。
アメリカでいろいろ動いてる、動いているな・・・クランク割れ問題、一体どうなってしまうんだろうか(;゚д゚)ゴクリ…
以上、アメリカのクランク集団訴訟はめちゃくちゃ動いてました(◎_◎;)! シマノ・クランク割れ問題、2025年暮れに大きな山場か!? なお話でした。
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