突然ですが、ワタクシ泳げません(`・ω・´)キリ! そんなワタクシが最も心配しているのが、突然南極の氷が全部解けて辺り一面水浸しになってしまうこと! そうなる前に、安全に避難できる高台はどこなのか!? 秩父に確かめに行ってきました(`・ω・´)ゞ
秩父は昔、海だった!?
そもそものきっかけはデゲンコさんによる、とある情報。なんと、秩父は昔海だったんぜ!?
秩父が海だったなんてウソだ!! ホントです。
「秩父が海だった」と聞いて、ワタクシ鼻でせせら笑いましたよ ( ゚,_ゝ゚) ンナワキャネーダロ。ところがどっこい、これが本当だというのです! えぇ、それって何かい!? 今度の奥武蔵グリーンライドサイクリングはシュノーケル持ってかないといけないっていうのかい??? 。゚(゚ノ∀`゚)゚。アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
古秩父湾とは何じゃラホイ?
一応、ザックリ調べてみますと、どうやらホントに海だったっぽい(・_・;) その名も古秩父湾!!
1700万年前に現れ、200万年で消滅した古秩父湾
その歴史を埼玉県のHPから引用しますと!! 1700~1500万年前の大昔、秩父はマジで海の底だったんだって! ・・・ちょっと、昔過ぎやしませんかね(;^_^A
今から約1700万年から1500万年もの昔ー。秩父盆地一帯に「古秩父湾」と呼ばれる“海”が広がっていました。古秩父湾の堆積層には太古の海の物語が刻まれ、湾の誕生から終焉(しゅうえん)までをうかがい知ることができます。
1700~1500万年前は新生代
しっかし、1700~1500万年前っていつの時代だしょ?? 恐竜いたんじゃね?? と思って調べてみたところ、1700万年前は「新生代」というらしい。具体的にいつからいつまでというと、「約6,500万年前から現代まで」だって・・・ちょっと、大雑把すぎやしませんかね(;^_^A
新生代(しんせいだい、英: Cenozoic era)は、古生代・中生代・新生代と分かれる地質時代、顕生代の大きな区分の一つである。約6,500万年前から現代までに相当し、恐竜、海中ではアンモナイトと海生爬虫類が絶滅した後、哺乳類と鳥類が繁栄したことで特徴づけられる。
出典:新生代
古秩父湾の痕跡を手掛かりに、安全な高台を見つけよう!
取り合えず、秩父は全部海だったことが分かりました。ぐぬぬ、オレ泳げないのに秩父もう怖くて行けねーじゃん。こうなったら、安全な“キワ”がどこにあるか探してみるのです(; ・`д・´)
地層で知る、秩父の海に沈みそうなところ
昔、海だったり川だったり、ゴミ捨て場だったりトイレだったりしたところは、必ず地層に残っているものです。古秩父湾も例外ではありません! そこで、確実に海だった秩父の地層を巡ってみました!
前原の不整合。皆野、アウトー!
もっとも古い海の痕跡が見つかったのが皆野にある「前原の不整合(年代が大きく異なる地層が重なっていること)」という地層。皆野町のHPによると、皆野付近は海になって陸になって、また海になったみたい。ウワッ、二度漬け禁止! という訳で、皆野町、アウトー!
この不整合は、いったん海底に堆積したジュラ紀の地層が、地殻変動により隆起し、陸上で風化浸食された後に再び沈降し、その上に第三紀の地層が堆積したことを物語っている。
出典:前原の不整合
犬木の不整合。小鹿野もダメか(゚Д゚;)!
この古秩父湾、どうやらかなり広い範囲にわたるようで・・・ひょっとして、まさかして、山の際のキワ、小鹿野も!? ・・・ダメでしたorz 「恐竜時代と哺乳類の時代の2つの海が出会う場所」だって。出会わなくていいから・・・(´;ω;`)ウゥゥ
関東を代表する恐竜時代の地層である「山中層群」と秩父盆地層群白沙層が接する不整合。「前原の不整合」同様、基底礫岩が観察できるほか、明瞭な断層を観察することができます。近接する場所からはパレオパラドキシア化石が発掘されており、誕生間もない古秩父湾に、多くの海棲哺乳類が進出していたことが分かります。
取方の大露頭。「深海の証言者」のネーミングでアウトー!
続いては秩父が深い海の底だったことを物語る地層。それが「取方(とりかた)の大露頭」! 深い海の底って、足着かないじゃないですか、ヤダー(;´Д`) 水カサ増したら、吉田取方総合運動公園付近は近づけません(; ・`д・´)
秩父盆地層群小鹿野町層の砂岩泥岩互層がみられます。この縞々模様は、浅海から深海へ土砂を供給する海底の土砂崩れ、「タービダイト」が堆積したことによるものです。そのため、深海の環境だったことが分かります。
出典:6つの露頭
ようばけ。浅くなってきたけど海は海なのでアウトー!
時代が進むと海は段々後退?(干上がる?)してきます。その痕跡が見られるのが「ようばけ」なる地層! デ、デカイ・・・(゚Д゚;) ようばけだったら浮輪があれば何とかなる?? あ、なりませんか、そうですか、じゃぁアウトですね(*^-^)ニッコリ
日の当たる(よう)崖(ばけ)という意味から 「ようばけ」と呼ばれています。秩父盆地層群秩父町層がみられ、付近からは多くの化石が産出しています。
出典:6つの露頭
大野原パレオパラドキシア化石産地。化石よ、お前も泳げなかったのか・・・
海になったり陸になったり、また海になったりする古秩父湾は迷惑千万! おかげで化石がいっぱい取れちゃった(´;ω;`)ウゥゥ それが「大野原パレオパラドキシア化石産地」。昔の生き物も泳げなかったのかと思うと、親近感が湧いてきます(*´ω`) 陸上の生物の化石の近くでクジラの化石が見つかったりして意味不明でありますな(;´Д`)
1972年に発見され、自然の博物館の前身となる秩父自然科学博物館によって、1975年、1977年に発掘されたパレオパラドキシア大野原標本の産出地。秩父初、世界で2番目に発見された全身骨格です。近隣からは、チチブクジラなど、多くの化石が発見されています。
出典:6つの露頭
新田橋の礫岩露頭。さらば、古秩父湾!
しっかし、秩父、マジで海だったんですな(;´Д`) 一体、安全なキワはどこなのか? と思ったら、いよいよ出てきましたよ、海と陸の境目が! それが「新田橋の礫岩露頭」。1500万年前の地層だそうで、ここで古秩父湾が消滅。ウフフ( *´艸`)ジャーネ
東縁がさらに隆起すると湾は閉じ込められ、古秩父湾は消滅。この時に隆起した地域が現在の外秩父山地の原型となっています。
秩父で地球の歴史に触れよう!
という訳で、秩父はガチで海だった! というお話でした。もういかんわ、ウェットスーツ買わなきゃ(;´Д`)
おがの化石館で化石と触れ合おう!
「ようばけ」の近くに「おがの化石館」という、博物館があります。非常にコジンマリとしていますが、ここがビックリΣ(・ω・ノ)ノ! 化石の宝庫。古秩父湾で出てきた化石や世界の化石がところ狭しと陳列されています。あぁ、オラも、秩父でサイクリングしていて、突然南極の氷が解けたら、「サイクリストの化石」になって展示されるのかな・・・(;´Д`) 心配で夜も眠れません。
■おがの化石館
http://www.town.ogano.lg.jp/menyu/kankou/midokoro/kasekikan/kasekikan.html
以上、秩父はかつて海だった! というお話でした! まずは泳げるようになってみてはどうかって!? 足着かないところはちょっと・・・(´・ω・`)
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