「痩せると速くなる!」とは、ローディーなら誰もが知ってる常識中の常識!? 特に競技者人生がかかっているプロ選手にとって、体重は死活問題です。でも、その一方で、体重を意識し過ぎて摂食障害に陥ることも。今回はまた1人、摂食障害を告白したプロサイクリストのお話です。
イスラエル・ネイションのダビデ・チモライ、摂食障害を語る
road.ccやその他イギリス系メディアで取り上げられておりました。イスラエル・ネイションに所属するダビデ・チモライ選手がプロ選手の摂食障害についてコメントしています。
Eating disorders “the most important” talking point in the peloton, says pro cyclist
road.ccの記事「Eating disorders “the most important” talking point in the peloton, says pro cyclist」が一番よくまとまっていたので、そちらを抜粋の要約。
チモライ曰く、「摂食障害はプロ選手にとって最も重要な問題」だそう。記事の内容を箇条書きにしますと、だいたい以下の通りです。
チモライが語るプロ選手の摂食障害
- 摂食障害の問題は1日にしてならず。
- チモライ(現在31歳)自身が経験したのはプロ成りたての12年前。
- 5時間のトレーニングライド後の食事はリンゴ1個かフルーツ少量。
- 原因は「古い考え方」。
- 海外では栄養士が帯同しているチームがあるが、イタリアではそうではない。
- ピザひと切れすら食べることを自分に許さない同僚がいて、回復するのに5~6年かかった。
- チモライ自身も摂食障害で2~3年を無駄にした。
チモライが言う「古い考え(原文:Old School)」、推測するに「体重軽い=パフォーマンスアップ」という考え方かしら。「軽さ」は劇的にタイムに直結すると各方面で聞きますし、食事制限は劇薬というニュアンスが漂います。
アスリートの摂食障害
road.ccの記事では、チモライに加え、ローハン・デニスが摂食障害になりかけたことにも触れています。むむむ、そういえば2年ほど前に、やはりプロ選手の摂食障害について書いたような。
2年前にも見た、別のプロ選手の摂食障害
チモライの記事を読み、ちょうど2年前、当ブログでベン・キングの摂食障害を取り上げたのを思い出しました。
体重が増えることへの恐怖心と強迫観念がプロ選手を摂食障害に追い込んでいるという内容で、個人的にはかなりショッキングな話でありました。
2年前のベン・キングの記事
ロードバイクに最適な体重はあるのか? パワーウェイトレシオとダイエットを巡る「軽さ」の功罪
摂食障害は市民サイクリストには無縁なこと?
プロだから、生活かかってるから、パフォーマンス高めるためだったら、是非はともかく、限界のさらに先まで追い込むこともあるのかもしれません。いやぁ・・・しかし、これは複雑(-_-;)
どこから過度になるかは自分では分からない
パフォーマンスを追い求めるあまり摂食障害に陥るのは、高みを極めたプロだけの話。自分とは遠い世界・・・と思いがちでありますが、果たして本当にそうでしょうか!?
特にヒルクライムは体重がモノを言う世界です。多少の減量はともかく、過度になってしまったら、プロもアマチュアも関係ありません。そして、往々にして「どこからどこまでOKで、どこからが過度になるか」、自分では分かりづらいもの。
そう思うと、遠いプロの話は必ずしも遠い世界ではなさそうな。。。唯一の違いは、プロは生活と人生のすべてがかかっていて、体重へのプレッシャーが1年中続き、アマチュアはリングの色が変わるくらいでしょうか!? アマチュアで良かった・・・(-_-;)
健康な(はずの)アスリートの健康問題とはコレ如何に(;^_^A 陸上でも摂食障害のことが(たまに)話題になったりしますし、アスリートの健康がもっと大切にされますように。。。
コメント
デフ上等さん、ありがとうございます。
僕らはねw
自転車は美味しいものを食べに行くための移動手段。
思う存分グルメを楽しむために自転車乗ってるようなものでありますな(*´ω`)
我々ホビーサイクリストは食ったらその分乗るかローラー回すだけで良いと思ってます!