マウンテンバイクってデカいじゃないですか。ロードバイク、特にディスクロードの輪行ですら大変なのに、ロードバイク2台分くらい重くてデカいMTBにフィットする輪行袋がそもそもあるのか?
という質問を、僕からいただきました(*´ω`) という訳で、僕からの質問にワタクシがお答えするこのコーナー、29erなMTBが入る輪行袋を探せ! なお話です。
MTB輪行、これはセーフかアウトか?
輪行のルールの1つに、「袋に全部収める」というのがあります。29erのMTB、そんじょそこらの輪行袋に収まりますかね??
入った? 入ってない?
僕ことワタクシから寄せられた質問は、ここに端を発しています。29erなサンタクルーズブラーを収めた愛用の輪行袋「オーストリッチSL-100」をよ~くご覧なさって。
袋のヒモは何とか閉じたけれど、フォークが隙間からチラリズム(・_・;)
これはセーフ? アウト?? う~ん、ちょっと袋がズレただけで中身がはみ出すので、これは厳密にアウトかもしれません。。。
29er MTBがすっぽり入る輪行袋を求めてモンベルに行き着いた
SL-100ではどうしてもすっぽり収めることに難儀しました。何とかして、29er MTBをスッポリしっかり収納できないものか!? そんな大きな輪行袋はないものか!?
その願い、モンベルがかなえてしんぜる?
という訳で、我がサンタクルーズブラーがすっぽりしっかり収まる輪行袋を探し続けて1年以上。この度、ようやく、29er MTBが入る(かもしれない)輪行袋にたどり着きました。
それがモンベルのコンパクトリンコウバッグ クイックキャリー Lという商品であります。
モンベルのコンパクトリンコウバッグ クイックキャリー Lを買ってみた
思い立ったが吉日。早速にモンベルのコンパクトリンコウバッグ クイックキャリー Lを購入してみましたぞ。
小さい? 大きい? クイックキャリーL
購入したばかりのクイックキャリーLを愛用のSL-100と並べてみた図。モンベルが323gで展開サイズが105×185cm。一方のSL-100は200gで110×95cm(奥行25cm)。
モンベルのほうが重いけどサイズもデカい、という感じであります。
後輪を外さず輪行袋に収まるだとぅ!?
しかも、このモンベル、凄いのがナナント後輪を外さずに輪行袋に収められるのだそう。29erでも後輪付けたまま輪行袋に入るんかい!?
オフィシャルな使い方は↑のとおり。前輪を外してフレームに括り付け、その上から(上から!)クイックキャリーLを被せるだけ。
最後に底部についているヒモを締めて“袋状”にしてフィニッシュであります。
後輪付けたままの輪行は厳しい
この方法、実際にやってみたところ、驚くほど簡単・・・なのはいいですが、我が29erサンタクルーズブラーはモンベルが思うほど小さくなかった(;´Д`)
後輪付けた状態でクイックキャリーに収まるものの、前後長が1.6mを超えてしまいます。こんな長細いものを持ち歩いて駅を歩いたら、誰かに当たってしまうかもしれません。
そもそも、3辺2.5m以内という輪行ルールに収まりません。後輪付けたまま輪行は厳しい。。。別の方法を模索しなくては(-_-;)
オレ流クイックキャリー LでMTB輪行オーケー?
モンベル流がダメならオレ流はどうだ!? という訳で、事故 自己流でMTBをクイックキャリーに収めてみるです。
後輪外します。逆さにします
エンド金具を使って縦置きにしようと思ったのですが、どうもクイックキャリーLの形状がよろしくないのと、エンド金具のパーツが足りずギブアップ。なので、横置きにして、ただし逆さにする方法をチョイス。
前後ホイールをフレームに括り付けた状態なら、もちろん袋には余裕で入るし、規定にも収まる気配です。
逆さにしてブレーキにエア嚙んだりしないのか!? う~ん、今のところ(2回試しただけ)問題は起きておりません。んが、はてさて長期的に見ると、どうでしょうか(;´Д`)
ディスクローターカバーが必須になりました
しかしここで問題①が発生。フレームにホイールを括り付けることでディスクローターと干渉する箇所が出てきてしまいました。
なので、ディスクロードでは使ったことがなかったディスクローターカバーが必須に。これがないと、フレームはガリガリに削れるし、ローターは曲がるしで良いこと何一つありません。超重要アイテム爆誕ですわい(;´Д`)
スプロケットカバーが・・・ないぞ
そしてもう1つの必須アイテム、スプロケットカバーが・・・ない(・_・;) 50Tあるいは52Tに対応するスプロケットカバーはどこも売り出しておりません。
ここでデゲメン氏が知恵を発揮。家にあったシャンプーハットとボロ切れ(もしくはワイプオール)でスプロケをグルグル巻いて、簡易的な緩衝材に仕立て上げました。
一応、フレームが傷ついたり、輪行袋が破けるようなことはなかったけど、スプロケカバーは要検討だすな。。。
輪行ゴムバンドはいくつあっても困らない
そしてそして、もう1つの輪行必須アイテム、ゴムバンドはいくつあっても困ることはありません。
ロードバイクのように3か所で固定しましたが、固定場所は3ヵ所だけである必要はなく、もっと多いほうがよろしかろう。ゴツくて重いホイールとフレームをつなぎとめるので、すぐ千切れそうだし、ゴムバンドは予備の予備のまた予備を用意しておいたほうがよさそうです。
クイックキャリー Lを被せてMTB輪行、完了
MTBをバラシて輪行袋に収める態勢にしたら、いよいよクイックキャリーを被せます!
ゆとりはたっぷりあるぞ、クイックキャリー
輪行袋に収める状態にしたMTBとクイックキャリーLのサイズ比較。並べてみただけで、全然余裕で入りそうな雰囲気を醸し出しております。
クイックキャリー、問題なくMTBを飲み込む
機が熟したところでおもむろにクイックキャリーLをMTBに被せます。うむ、問題なくスッポリ収まるではありませんか?
懸案事項だったハンドルもスッポリしっかり袋の中。サドルがはみ出してしまったのはご愛敬であります(;^_^A
袋にゆとりがありますので、↑の写真ではみ出たサドルは全然余裕で収まります。
小さいMTBならSL-100でも入ります
工夫すれば、よりコンパクトにクイックキャリーLに収まることが分かりました。とは言いつつ、SL-100の収納力も侮ってはいけません。
XSサイズの29er MTBなら収納可能
小型(XSサイズ相当)という条件付きながら、29erのMTBを収納する能力をSL-100は持っています。しかも、両輪をフレームにつけた状態で。
我がサンタクルーズブラー(Lサイズ)ではとてもじゃないけど、ホイール2つを付けた状態でSL-100に収めることはできませんでした。だからこそ、ホイールを別に持ち運べる軽量ホイールバッグを買ったのでした。
XSサイズとの違いに驚くばかりであります。
【結論】MTB輪行は大変
こんな感じで、MTBを何とか輪行袋に押し込んでおります。結論を申し上げると、MTB輪行はロードバイク輪行より大変でした(;^_^A
他の乗客の迷惑にならないように・・・
いかんせん、MTB2台分の輪行袋でこの大きさ。散々輪行してきたワタクシですら、「デカい邪魔くさい」と思わざるを得ない圧迫感。一般の乗客なら猶更そう思うことでありましょう。。。
山手線や行楽シーズンの中央線でMTB輪行は避けられるなら避けなければいけないところです(-_-;)
輪行するときは、とにもかくにも他の乗客の迷惑にならないように気を付けなくては・・・。ロードバイク輪行ももちろん気を遣いますが、MTB輪行はさらに注意しなければいけませんでありますな(; ・`д・´)
以上、29er MTBがすっぽり収まる輪行袋はないものか!? モンベル・クイックキャリーLはどうでしょう!? なお話でした。今までほとんどトラブルなく輪行させてもらえてるだけ有り難いこと。これからもより一層気を付けて配慮して輪行していこう。。。
コメント
たかにぃさん、ありがとうございます。
なるほど、逆さにしても大丈夫とは心強い情報ありがとうございます。
僕も今のところ問題なくできているようでハラハラしております(;^_^A
輪行嵩張る問題は、時間と路線で工夫するしかなさそうですねぇ。
トラブルなく運用していきたいものでございます(-_-;)
ディスクブレーキロードやクロスバイクで何回も横倒立輪行していますが、ブレーキで問題になったこと無いですね。
MTBだとブレーキホースが若干太いので(MTがB得意なショップで聞いた話)、ロードより更に扱いは楽だと思います。万が一エアを噛んでも、キャリパーからエアを逃がしたい方向を上にして、トントン振動をあたえると復活します。
全体の大きさはどうしようもないので、人が多い区間は始発移動などで時間帯を調整するしかないですね。