10月24日(月)、日本自転車普及協会による「第3回自転車セミナー」に参加してきました。この日のゲスト講師は超豪華! なんと、昨年引退し、先日のジャパンカップで引退セレモニーを行ったばかりの別府史之(元)選手が登場したんです(◎_◎;)! 日本の自転車界をけん引し続けた超一流選手の話は、もう学ぶことばかり。それと同時に、日本、そんなガラパゴスなんか(・_・;)という気持ちも湧いてくる、非常に有意義なセミナーでありました。
別府史之氏の講演を聴きに行こう!
このイベントを見つけたのは、いつもの通りデゲメン氏であります。デゲメン氏の情報収集力はほんと毎回脱帽・尊敬もの。おかげで素晴らしいお話を聴くことができました。
別府氏の「現役時代の経験とこれからの若手育成」セミナー
別府氏がスペシャルゲストで登場した第3回自転車セミナーは、氏の現役時代の経験と、これからの若手育成をテーマにしたもの。
栗村修さんの司会進行で軽妙に進むセミナーは、90分という時間が一瞬に感じられるほど、楽しくも充実したないようでありました。
別府史之氏が語った今までの経験とこれからの日本の自転車界
では、セミナー中に別府氏は何を語ったのか!? 詳細は書き切れないですし、人によって「大事」と思ったことも違うでありましょう。以下は、僕がメモを取った(理解した)別府氏の発言の要旨を箇条書きにて。
セミナーの要旨
- 2歳半で補助輪なしの自転車に乗る(別府さんの娘さんも2歳半くらいで乗れるようになったらしい)
- お兄さんからの情報で世界のプロを意識するようになる
- 実は高体連のレースなども経験
- 渡欧後、コミュニケーションをとにかく積極的に取るようになる
- (別府さんといえばフランスのイメージが強いが)好きなグランツールはジロ
- 食事(栄養)もトレーニング ※講演中、「栄養」という言葉が頻出し、食事の重要性を強調。
- 選手のポテンシャルを測るテストがある
- ZWIFTは大事(栗村さん談)。その一方でメンタルは可視化できない
- トップ中のトップは「競技」そのものを楽しんでいる(そうでなければ自転車競技のような過酷な競技を続けられない)
- 今の日本は国内レースに特化し過ぎている
- そのため世界につながるプログラム(情報、戦略、あと1つ失念、技術だったかな?)がない
- 国内レースに特化しているため練習量が足りない
- 栄養の部分で圧倒的に遅れている
日本はガラパゴスなのか(・_・;)
現役時代の話に花が咲きながらも、別府氏の今の日本の自転車界を思う気持ちもとても強く感じられた、あっという間の90分でありました。日本はガラパゴスであることがよく感じ取れました(-_-;)
Jプロツアー(JCL)が目標なのか世界が目標なのか
別府氏のお話の中で特に印象に残ったのが「国内レースに特化し過ぎている」というところ。それがため、練習量が少なく情報も乏しく、世界との差が広がる一方だと。
日本のプロ野球のように、Jプロツアー(もしくはJCL)が世界につながっていればいいのかもしれませんが、どうやらそういう訳でもなさそうで・・・。
そうすると、若い選手は一体どこをめざすべきなのか。日本のロードバイク界自体がめざすべきところやビジョン(あとはそれで稼げて暮らしていけるというニンジン?保証??のようなもの)を決めないと、個人の努力だけでヨーロッパ挑戦し、そしてだいたい困難に直面する現状は変わらないような気がします。。。
JBCFは何のため?
お金の問題だったりシガラミがいっぱいあったり、そもそものレース環境を整えるのが難しいなどなど、問題はきっと山積なのでありましょう。。。
何とか一助になれないかなぁと思いつつ、ワタクシにできることと言えばJBCFに参戦してお金を落とし、Jプロツアーを観戦してお金を落とすことくらい。来年はもっとJBCFに参戦してJプロツアーの資金源に貢献するか・・・。
でも、JBCFがJプロツアーのレース時間や距離を食っている、カニバリズムを起こしている気がしなくもないのだけれども(・_・;)
以上、自転車普及協会の別府史之氏セミナーを聴講し、僕らが楽しんでいる日本の自転車界は一体どんな世界なのか、ふと考えてしまったお話でした。若手の登竜門としてJBCFからJプロ、Jプロからアジア、そして世界へ・・・とそんな単純にはイカナイものなのかしらね。。。
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