トレーナーロードを1年使ってみたの感想は先日記しました(⇒参考記事)ので、やらなければならないことはあと1つ。それが今年2023年5月末に提供受けたWahoo ELEMNT ROAM(V2)の最終評価をすること! 約4ヵ月、ロードバイク&マウンテンバイク、すべてのライドでROAMを使ってきて、それまでGarmin1色だった我がロードバイク生活の牙城は崩れたのか!? なお話です。
※本記事は依頼案件の一環です。ご覧いただくにあたっては、先にこちらをお目通しくださいm(_ _)m
【サイコンとしての評価】Edge 830とROAM V2を比べてみて
これまで愛用していたEDGE 830からROAM V2に変更して、サイコンの機能で目立った違いはあったのでしょうか??
ROAMのサミット・フリーライドはやっぱり素晴らしい
ROAMになって最も便利だと感じたのが、当ブログでも何度も絶賛した「サミット・フリーライド」(⇒参考記事)。事前にルートを引かなくても、先のコースの斜度が分かるという機能で、しかもかなり正確。
比較対象であるEdge830は、1世代前ということもあり、この「サミット・フリーライド」機能は搭載されておりません(※Edge840には同等の機能があります)。
ROAMのデュアルバンドGPSは正確
サミットフリーライドのような機能を実現するには、正確な位置情報が不可欠。その点、シングルバンドなEdge830に対し、デュアルバンドのROAMは位置情報がより正確だと思います。
事前に用意した山奥のルートで、Edge830だと頻繁に「オフコース」となっていたのが、ROAMだとその頻度が減りました(オフコースにならない訳ではない)。
あとは、ROAMのほうが獲得標高がよりシビアに。おかしい、830使ってたときは柳沢峠ヒルクライムで1900mとか行ってたはずなのに、ROAMにしてからは1600~1700m台だわん(;^_^A
ROAMの欠点
ROAMは830より画面が大きく、カラーも64色で、ディスプレイも反射しづらいのか、視認性は非常に良好。老眼の進行が著しい昨今のワタクシに非常に優しいです。サイコンの評価としては、Edge830と入れ替えても遜色ない、むしろアップグレードされていると感じられるほど。
最新の840だと、830からのアップグレード感は薄れるのかもしれませんが、現状、830とROAMをサイコン単体で見たときは(後から出た)ROAMに一日の長ありと、これは忖度一切なしで感じております。
そんなROAMで唯一欠点を挙げるとすれば・・・う~ん、めっちゃ起動遅いなwww こんな褒めたのに、目立ちやすい「起動時間」で躓くとはw
かなりののんびり起動で、ちょっと昔のガーミンEdge510とかパイオニアのCA-500(真四角のペダモニのヤツ)とかを思い出しました(;^_^A この起動時間は、初めてROAMを使ったときビックリしたことを付け加えておきます(ガーミンから移行すると、結構、本気で驚きます)。
ROAM導入でガーミンのエコシステムはどうなった?
さて、ここまでは単純にサイコンのお話。だがしかし、最近のサイコンは、ガーミンを筆頭に、ヘッドユニットだけで終わりません。裏(?)のアプリも含めた全体の「エコシステム」で判断しないといけない時代です。
おおぃ、エコシステムが乱れてるぞw
結論から申し上げますと、ROAM導入直後から、ガッチリ固められていたガーミンのエコシステムが乱れに乱れておりますw ※赤いマル印はライドした日。データのアップロード忘れておりました。
一番の理由は、ROAMのデータをストレートにガーミンコネクトにアップロードできないこと。ワフーとガーミンという、競合同士なので当然と言えば当然なのですが、これ何とかならんかねw
ガーミンコネクトにROAMで記録したログをアップロードしようと思うと、どうしても手動になってしまい、手動ですから、アップロードするのを怠ったり忘れたりするものです。
人的ミスが一番の原因です
ガーミンコネクトと言えば、トレーニング効果とか諸々のトレーニングステータスとか、ライドや練習の結果や効果を数値で示してくれる素晴らし過ぎる機能が満載です。
ガーミンコネクトの機能をフルで使うには、サイコン(とスマートウォッチ)をガーミンで統一して使い続けるのが最も大事こと。サイコンを別メーカーにすると、前述のようにアップロードを疎かにしてしまい、データの一貫性を損なう危険性が増加します、すべては人的ミスのせいですが(´_ゝ`)
ログをどこから引っ張ってくるかで読み込むデータが変わる
さらに気を付けるべきは、ガーミンコネクトに上げるべきログの出所。ROAMのログをアプリ(ELEMNT)から取り出してガーミンコネクトにアップロードする方法が分からないので、いつもストラバorトレーナーロード(TR)にアップロードされたログをわざわざPCでダウンロードし、それをガーミンコネクトにアップロードするという手作業をしておりました。
んで、このROAMのログをどこから引っ張るかによって、ガーミンコネクトで読み込まれるデータが異なるんだな(◎_◎;) それを示したのが↑の図。左がストラバで右がTR、どちらも同じ日のログです。
ストラバからダウンロードしたログはトレーニング効果が表示されないのに対し、TRからダウンロードしたトレーニング効果がバッチリ表示されています。う~ん、なんでどうして!?
ガーミンコネクトのエコシステムを守り、データの一貫性を保つならTRからダウンロードしたログをガーミンコネクトにアップロードすればいい・・・ということは分かりましたが、摩訶不思議な現象でござる(・_・;)
てゆーか、やっぱり手動アップロードはすこぶる面倒くさいw エコシステム、そこまで維持する必要あるんかな(-_-;)
ガーミンのエコシステムは、トレーニングステータス等の数値は当たっているかい??
ガーミンのエコシステム維持に疑問符を投げかけるのは、そのデータが何となくアテにならない印象があるから。トレーニングステータス、プロダクティブとかピーキングって言われてもねぇ(すっごい疲れてるんだけど・・・
トレーニングステータスはあまりアテにならない印象
レースとか出るローディーに特に重要なガーミンコネクトの指標の1つがトレーニングステータスだと思います。練習がプロダクティブ(生産的)なのかアンプロダクティブ(非生産的)なのか、調子が上向いているのか(ピーキング)下降しているのかを統計的なデータで示してくれるこの機能。果たして、これどれくらい当たっているでしょう??
ROAM導入でデータ濁らせまくっている自分が言うのもなんですが、トレーニングステータスが示す状態と自分の調子が合致していないことが多々あった記憶が。特に「ピーキング」と表示されたときほど、実は疲労困憊・体調最悪でスイートスポットすら踏めないことがよくありました(その逆で「アンプロダクティブ」のときのほうが元気にローラーできたことも)。
ガーミンコネクトは、ライドの記録だけでなく、普段の心拍や睡眠の状況から全体的なフィットネスの状態をデータ的に示してくれますで、暴飲暴食や練習し過ぎ(しなさ過ぎ)、睡眠不足などなどの改善点が分かるのは非常に素晴らしい。
そういったデータをもっと蓄積し、より良い(より数値が高くなる)方向に生活していけば、調子の波をもっと上手にコントロールできるんだろうなぁ・・・と思いつつ、そこまでデータの蓄積と咀嚼・分析、ひいては生活の見直しができていない自分も発見したりして。
ガーミンコネクトを理解し、使いこなすのは、何だかとても難しいなと、ROAMを使い始めて、改めて思った次第です。
ROAMのインプレ最終章(まとめ)
という訳で、この記事を含む、全・・・何回?? とにかく、6月から今まで、長々とROAMに関する記事を書いてきた最終まとめをして、今回の依頼案件を締めくくりたいと思います。
ROAMを使って3ヵ月のまとめ
ROAM導入のインプレッションを箇条書きにすると以下のとおり。書いてあることは、多分ファーストインプレッションからあまり変わっていないかもしれません(;^_^A
ROAMのまとめ
- サミット・フリーライドは素晴らしい
- サイコンの機能はEdge830と同等以上(最新の840は不明)
- ガーミンのエコシステム(ガーミンコネクト)は破壊されました/(^o^)\
- そもそもガーミンコネクトの指標はアテになるの(してる?)?
- ROAMの起動は遅い
ROAMはお勧めできるか?
もう1つ最後に、このROAM、人にお勧めできるかと問われたら!? 案件であることの配慮はまったくしておりませんが、読者の皆さんにはソコラ辺よろしく差っ引いていただくとして、ワタクシの感想・意見は「めっちゃできる」。というか、ただいま目下、デゲメン氏にROAM導入を激推ししています。
一番の理由は、やはりサミット・フリーライド。ルートを準備してない初めての道とかで未知のヒルクライムがあるとゲンナリやる気をなくしてしまう人には最高の機能です。あと、二番目の理由としては、あの人(デゲメン氏)がガーミンのエコシステムに捕らわれていないこと。
なので、まだガーミンのエコシステムにどっぷりでない人が、次期サイコンを・・・となったときは、十分ROAMは選択肢に入れて良いかと思います。Edge840より約2万円お買い得ですし(*´ω`*)
ガーミンのエコシステムを体験してみたい、と思う人は、それはそれでもうぜひぜひ。僕自身もそうでしたが、あれはロードバイクという枠を超えて、自分の健康や生活と向き合える、素晴らしい可能性を秘めたアプリでありますよ。
以上、これにて本当に最後。Wahoo ELEMNT ROAM最終インプレ! ワフーはガーミンのエコシステムの牙城を打ち崩せたのか!? なお話でした。
サイコン・ヘッドユニットという、もはやロードバイクの必需品を試供し、比較検証する機会を与えていただいたWahoo様には改めてこの場を借りて感謝申し上げます。
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