ローディーな皆さん、「ポラライズドトレーニング(POL)」って覚えていますか? VO2MaxやFTP向上において、SSTやらHIITやらを差し置いて、最も"効果的"なトレーニングと言われている練習体系であります(⇒参考記事)。僕はスッカリ忘れていました(´_ゝ`)ナンダッケ? そんな「ポラライズドトレーニング(POL)」を思い出させてくれるアップデートが、僕らのintervals.icuにあったのです。「Polarization Index(PI)」って何やねん??
Polarization Index(ポラライゼーション・インデックス:PI)って何?
intervals.icuには、自分がどれくらいの時間、どの強度で踏んだかを取りまとめてくれる便利な機能があります、しかも無料! みんな、ちゃんと寄附しよう(; ・`д・´)
Polarization Index(ポラライゼーション・インデックス:PI)とな??
そんなintervals.icuに、はていつから?? 結構前からあったかな?? 「Polarization Index(ポラライゼーション・インデックス:PI)」なる数値が表示されるようになっていました。
表示される場所は「Total」の統計画面下のトレーニングインテンシティディストリビューション(TID)、もしくは「Activities」の「Week●●」をクリックすると出てきます。
PIが2以上だとポラライズド
TIDのグラフを見ると、何やら数字が表示されていませんか? その数字こそがポラライゼーション・インデックス(PI)なのであります。
PIが2以上でポラライズドなってます!
ポップアップの細かく小さい文字を老眼を駆使して読んでみますと、「PIが2以上だとポラライズド」だそう。
ほうほう、一方のワタクシのこれまでの強度分布は0.88。ポラライズドトレーニングとは程遠い、別の世界線を生きているようです(-_-;)
計算式が好きな方へ
どういう考え方(数式)でPIが算出されるか、気になる方も多いでありましょう。詳しくは論文へのリンクがありましたので、そちらを見ていただくのがよいのですが、一応計算式だけご紹介。
基本的な数式がコチラ↑ PI=log10(Zone1/Zone2 x Zone3 x 100)。
ただ、中には超厳格もしくは怠惰で、まったくちぃっとも全然Zone2を一回たりともやらなかった場合、断固として拒否した場合が考えられます。そうすると、Zone2が0になってしまい、0の割り算は数学ではご法度なので、0.01をZone2に代入して微調整するのだそうな。へぇ~(^ω^)マッタクワカラン
PIで何が分かるのか?
で? PIが分かったからって、何が分かるの?? 良いことあるの?? と思う方も多いでしょう。僕もそう思います(^ω^)
PIで分かること、できること
まず、世の中のトレーニング系文献は、TID(トレーニングインテンシティディストリビューション)があやふやだったり、統一されていなかったりで、同じ単語を使っているのに、まったく噛み合わないことがしばしばありました。サンミラン博士の「ゾーン2トレーニング」のゾーン2ってどこ!?みたいな。
不統一・曖昧さが残るTIDに対し、PIを用いることで、そのトレーニングがどれくらいポラライズドだったか、あるいはポラライズドじゃなかったかが分かるようになる、というのが1つのメリット。多様にあるトレーニング指標や用語の統一化につなげられる可能性がある、ということでしょうか!? おおぅ、これは何という度量衡w
TIDが統一的に解釈できるようになったら個人間での比較検討も可能になりますし、これはなかなか夢のある取り組みです。
PIが高いほどパワー向上も凄い
ちなみに、論文の中で、PIとパワーの相関図が掲載されているのでご紹介。ローイング(ボート競技)を例にしたもので、「PIが2以上の人ほど2000mの平均パワーの変化率が高いよ」という結果に。
それだけPOLの効果が高かったということなのでありましょう。特にPIが3くらいの人達はパワーが軒並み2%以上向上してますな(被験者は国際大会に出るような選手レベル)。凄い、ポラライズド凄い、という結論でよろしいか!?
という訳で、本日はインターバルズに追加された新しいデータ「ポラライゼーション・インデックス(PI)」のお話でした! いろいろな文献でPOLはSSTや閾値トレーニング(3つに分けたゾーンで言うところのゾーン2)より効果あると言われておりますで、これをやらない手はないのでありますよ。ではどうやってやるのか・・・トレーナーロードがあるじゃないか(´_ゝ`)アルヨ!
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