ロードバイクと言えば天下のシマノでありますが、昨年2023年の10月、ホローテック IIクランクの剥離問題で集団訴訟による損害賠償請求が提起されたのを覚えているでしょうか(⇒参考記事)? クランクの「無償点検プログラム」含め、あれからどうなったのかなぁと思っていたら、昨日(2月13日)の決算発表に伴って続報が出ていました。集団訴訟になるかは裁判所の判断待ちということでありますな!? それにしても、このクランクのリコール・・・もとい「無償点検」を通じて、改めてシマノの凄さを感じます(◎_◎;)
アメリカの集団訴訟の行方
まずはアメリカの集団訴訟の続報からご紹介。昨日(2月13日)、日経が記事化(⇒参考:NIKKEI ASIA)して、ご存じの方も多いかもしれません。それに対し、シマノが文書でコメントを発表しています。
請求棄却を求める書面を裁判所に提出
シマノのリリースはこちらをご参照ください(⇒出典)。それによると、子会社のShimano North America Holding, Inc.(北米シマノ)と連携し、北米シマノが2月7日付で請求棄却を求める書面を裁判所に提出した模様であります。
クラスアクションの成立は裁判所が認証するものですが、裁判は初期の段階であり現時点で認証されておりません。当社は当社子会社と連携し対応を進めており、当社子会社は2月7日付で請求棄却を求める書面を提出しました。
当社に関する一部報道について
ちなみに、集団訴訟(クラスアクション)は、「共通点を持つ一定範囲の人々(class)を代表して、一人または数名の者が、全員のために」訴えを起こす訴訟形態のこと。集団訴訟が認められると、「共通点を持つ一定範囲の人々(class)」全員に判決の効力が及びます。
シマノクランクの場合、原告団に入っているかどうかに関係なく、該当するクランクを持っている人全員が(補償なり何なりの判決の)対象になる可能性があるということでありましょうか。
クランク無償点検プログラムの特損が凄い(◎_◎;)
日経の記事読むと、シマノ(とジャイアント、トレック、スペシャ)がカリフォルニアの地方裁判所に訴えられたのは先月(1月)のことなのですね。それに対し、シマノは棄却を請求し、今年4月上旬に審問が行われるそうです(⇒出典)。
特別損失の額が凄い
現在(2月14日時点)のところ原告が何人になって、どれくらいの請求額を求めているかは定かではありません。その一方で、すでに「無償点検プログラム」は現在進行形で進んでおりまして、その額がまず凄い・・・。
まずキャッシュフロー(連結)で見てみますと、2023年1月1日~12月31日ですでに2,762百万円・・・いくらやねんw 27億6,200万円が出てっておりますということでよろしいか?
損益計算書(連結)ではもっと費用が膨らんでおり、176億2,500万円の特別損失だって(◎_◎;) クランク1個でこの損失とは恐ろしい。。。これに訴訟の損害賠償が加わったら、一体どうなってしまうのか:(;゙゚”ω゚”):
でもでも実はもっと凄いと思ったのは純利益のほう。これだけの特損を計上しても税引前で830億円以上の利益があるって、シマノしゅごい。法人税等も220億円納めていたりして、ますますシマノしゅごしゅぎる。まさに日本経済を支える大企業ではございませんか(゚Д゚;)
株を買ってシマノを応援したい
アメリカの集団訴訟の行方が気になりつつ、シマノの凄まじい優良企業っぷりを知ることができて感動に打ち震えております。これはもう買うしかない、シマノの株を(コンポじゃないんかいw
シマノの株、買いやすくならないかなぁ。。。
シマノの株価を調べてみますと、2月14日午前9時38分時点で19,920円。やや下落傾向にあるようですが、ここはロードバイク乗りたるもの、シマノを買って支えたい。
でも、シマノ株って100株単位での取引なのですよね。。。100株ということは、19,920円×100=1,992,000円(手数料含まず)(◎_◎;)!! S-Worksよりも高くなっちゃうwww すみません、貧乏な僕にはシマノを支えることはできませんでした/(^o^)\
決算発表に伴ってシマノが発表した「投資単位の引下げに関する考え方及び方針等について」というリリースによると、う~ん、これはどういうニュアンスなのでしょう?? 投資単位を引き下げる(貧乏人でもシマノ株を買いやすくなる)ことには消極的という読み方でよろしいのでしょうか!?
日本語ムツカシイ/(^o^)\ しょうがないから、シマノ株はやめて素直に電動105かアルテグラのロードバイクを買うように軌道修正しようそうしよう。
以上、超優良企業シマノにとってクランク問題はかすり傷!? クランクを巡るアメリカでの訴訟は4月以降に進展アリ!なお話でした。
コメント