キャニオンの新型エアロードが発表され、今週末の26日にはプレミア試写会（というのかい？）も開催されるとあって、早く実物を見てみたい気持ちでいっぱいです。日本のYouTuberでもひと足早くレビューが出てきておりますが、さて海外では新型エアロードにどんな感想が持たれているのでしょう？ 興味深いレビューを２つご紹介します。
「退屈」で「欲しくなる」エアロ・ロードバイクの進化系
まずご紹介するのはイギリスのレビュー系サイトRoad.CCのファーストインプレッション。新型エアロードは欲しいと思わせてくれるバイクか否か！？という購入者目線で紹介してくれています。
Why The NEW 2024 Canyon Aeroad Might Be The END Of Exciting Aero Road Bikes
タイトルは「Why The NEW 2024 Canyon Aeroad Might Be The END Of Exciting Aero Road Bikes」でありまして、直訳すると「キャニオンの新型エアロードが、ワクワクするエアロ・ロードバイクの終わりになる理由」でありましょうか。
「ワクワクするエアロ・ロードバイクの終わり」とはどういうことか？ その理由を分かりやすく解説してくれているのでありますよ。
UCIの規定に沿った最適解の最終形
レビューでズバリ・ハッキリ述べていますな、「boring（退屈）」だと。どのメーカーのエアロ・ロードバイクも、太いヘッドチューブ、細いフロントフォーク、32mmのタイヤクリアランス、細いシートポスト、インテグレーテッドコックピット、ゴツいボトムブラケットなど、デザインが似たり寄ったり。新型エアロードももちろん当然、（最新型ではあるものの）どこかで見たデザイン・形状をしています。
そうしたデザイン・形状がUCIの規定に沿った最適解であるならば、最新型であるエアロードは、言ってみれば時代の先端。
デザイン的にも機能的にもワクワクするものはない（＝boring：退屈だ）けれど、新型エアロードは現状、最も最適化されたベストなエアロ・ロードバイクであるはず。その意味で、Road.CCは新型エアロードをして「これがエアロ・ロードバイクのワクワクするエアロ・ロードバイクの終わり」と評価した理由でありました。
アルティメットCFRと同じ乗り味ですと？
Road.CCのレビューで１つ、ワタクシ的にとても気になった（興味関心が沸き立ち、目がキラキラしてきた）点は、新型エアロードの乗り心地がアルティメット（CFR）と似ていると評していたこと。
CFRのアルティメットは存じ上げませんし、リム時代のアルティメットしか経験ないのですが、アルティメットは非常に非常に乗り心地が良かった印象。
エアロ・ロードバイクはどうしても乗り心地悪いイメージがあります。新型エアロードも、まぁ硬いのかなぁと想像しておりましたで、Road.CCが「アルティメットと同じ乗り心地で、機能性を犠牲にすることなくスピードをプラスしている」と評価しているのはとても気になるところです。
より庶民派なエアロードCF SLXはどうなの？
Road.CCがレビューしているのはハイエンドのCFRなのよね。でも僕は庶民で貧民。CFRはさすがに及び腰になってしまいます。なので、できれば1つ下のグレードのCF SLXの評価も知りたいところです。
The New Canyon Aeroad Blew My Mind
YouTubeの海を探したところ、やっぱりさすがありました、新型エアロードCF SLXのレビューが！ 題して「The New Canyon Aeroad Blew My Mind（新型キャニオン・エアロードにおったまげた！）」であります。
この動画で紹介されているのはCFRではなく、CF SLXのXSサイズ。しかもカラーが、僕のハートをつかんでいるクリスタルホワイトではありませんか(ﾟ∀ﾟ)！
これはまさに求めていたレビュー。さてさて、一体どんな感想なのでしょう！？
硬くて快適ではない乗り心地
スペック云々の紹介はすっ飛ばして、ライドインプレッションを取り上げますと、おおぅ、いきなり前述のCFRとは異なる感想が出てきました。曰く、CF SLX（XSサイズ）の乗り心地は「硬く、快適ではない」そう。
さらに、上りはSluggish（鈍い）でSlow（遅い）。リア（後輪？）の挙動がやや不安定とも述べておりますな。
さて、これはとても興味深い。レビュアーはホイール・タイヤを自前（普段使い）のアルミホイールに換装しています。ひょっとしたらそのホイール（とタイヤ）の相性が影響しているのでしょうか？？ いや、普段使っているホイールで評価しているからこそ、逆にフレームの素性が感じ取れるのかも！？
「上りが遅い」はさておき、乗り心地とバイクの挙動はタイヤ（の空気圧）で激変しますで、オリジナルで付いていたホイールとタイヤだったらどう違うのか、気になるところです。
塗装の仕上げが気になります
乗り心地の許容度は、好みや経験、使用目的によっても変わりますで、こればかりは自分で試乗して確かめるほかありません。それよりもワタクシ的に気になったのは、クリスタルホワイトという色そのもの。
YouTubeを見る限りだと厚塗りのボテっとした（少しチープな）仕上がりに見えます。キャニオンのHPで見ると光沢が控えめでとても素敵に見えるので、はてさて実物はどんな感じに見えるのでしょう？？
ボトルケージは全然ダメらしいｗ
レビュアーの違いはあるものの、ベタ褒めだったCFRと比べて、CF SLXの評価は全体的に辛口・渋め。CF SLXは6段階評価で下から3番目の評価でありました。
ちなみに、当初は最低評価の「in the bin（ゴミ箱行き）」(◎_◎;) なんで、どうして！？ と思ったら、その理由がボトルケージでありまして、これがまぁキャニオンのボトルしかフィットしないのだそう。
キャニオンのボトルケージに他のメーカーのボトル（スペシャライズドとかエリートとかキャメルバックとか）を差し込むと隙間ができてガタガタしてしまうんだと。
実は同じこと（キャニオンのボトルケージは使えない）が、↑のレビュー以外でも言われていて（⇒参考動画）、キャニオンのボトルケージは使えるボトルが限られるようでありますな。
それにしても、（ボトルケージくらいで）最低評価はちょっとヒドいｗ CF SLX、いろいろな意味でますます気になるではありませんか(-_-;)
※後でちゃんと評価し直されて、その結果、前述のとおり6段階中3番目の評価となっています。
以上、キャニオンの新型エアロード、CFRとCF SLXで評価は真っ二つ⁉ 海外YouTubeで新型エアロードがどう評価されているか調べてみました！ なお話でした。
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