エアロ・ロードバイクが軽いならヒルクライム用は要らなくない? ローディーの声にROAD.CCが「ちょっと待て!」と言っています!

エアロ・ロードバイクが軽いならヒルクライム向けは要らなくない?
エアロ・ロードバイクが軽いならヒルクライム向けは要らなくない?

空力に特化したエアロ・ロードバイクがどんどん軽くなって、UCIリミットの6.8kgを余裕(?)で下回るくらい軽くなってきた今日この頃。皆さん、思いません? エアロ・ロードバイクがそんな軽いなら、もうヒルクライム向けの軽量ロードバイク要らないじゃんって。僕はそう思うんですよ。キャニオン・エアロードもミドルグレードで7kg台になる今、ヒルクライム用と謳ってるロードバイクの存在価値はあるんかと(直球)

でも、そうじゃない。そうじゃないって言うんですよ。誰が? ROAD.CCが(-_-;) これは軽量バイクを売りたいメーカーの思いを代弁したネタなのか、それとも「ヒルクライム向け」を謳う軽量バイクに生きる道があるのかを問う、とても大事な問題です。レット・ファインドアウト。

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Have Climbing Bikes Had Their Day? Lightweight vs Aero Road Bike Efficiency Test

ご紹介するのはROAD.CCの記事(⇒出典)と動画であります。オルベアからエアロとクライムの2種類のロードバイクを提供され、「バイク効率( )」が優れているのはどちらかを検証するお話となっています。

軽量バイク vs.エアロ・ロードバイクの効率テスト

動画はこちら(↑)。「Have Climbing Bikes Had Their Day? Lightweight vs Aero Road Bike Efficiency Test」というタイトルで、「ヒルクライム向けバイクの時代は終わったのか? 軽量バイク vs エアロ・ロードバイクの効率テスト」という感じでしょうか。

動画ではオルベアの提供により、 Orca(ヒルクライム系)とOrca Aero(エアロ系)の2種類のロードバイクを、異なる路面状況を再現したデカいローラー台でテスト。路面状況が異なることで、「バイク効率( )」と「パワーロス」を比べてみるものです。

スペシャやキャニオンなどがよく宣伝していた「●●km/hを●●Wで走れますよ!」という、速度とパワーを単純比較するテストではなく、いかに異なる路面状況でパワーが伝達されているかを調べるテスト・・・と理解しました。

クライム向けとエアロ向けのロードバイクで効率( )が良いのはどっち?

ロードバイクの性能を評価する明確かつ一般的な理解として広まっている定義がない(ある?)中、「バイク効率」という言葉が出てきて、それで2種類のロードバイクを比べようとしていることにゲンナリ・ウンザリ・ガッカリ、膝をつきそうになるところですが、でもやっぱり気になる内容なので続けます。

よくあるアスファルトの舗装路とシャンゼリゼの石畳を模した路面でテスト

よくあるアスファルトの舗装路とシャンゼリゼの石畳を模した路面でテスト
よくあるアスファルトの舗装路とシャンゼリゼの石畳を模した路面でテスト

テスト環境であるデカいローラー台には、イギリスのよくあるアスファルト舗装と、シャンゼリゼの石畳を模したデコボコ道が再現されています。この2つの異なる路面を走り、ペダルに入力したパワーがチェーンを伝わり、ホイール・タイヤを伝わり、ローラーに届いているかを見るのがこのテストの趣旨。

テストで使用するロードバイクは、クランクセット・チェーン・チェーンオイル・カセット・ホイール・タイヤ・空気圧、どちらも同じに設定されており、オジサンとても安心しました。

ホントに!? クライム用とエアロ系ロードバイクの効率で良かったのは

クライム用とエアロ系ロードバイクの効率で良かったのは
クライム用とエアロ系ロードバイクの効率で良かったのは

んで、驚きの結果がコレだ(↑)こちら、「バイク効率」を比べたグラフで、高いほうが効率が良いことを示しています。「Tarmac」がアスファルト、「Setts」が石畳を模した路面で、30km/hと40km/h、2つの速度域、合計4パターンで効率を比べてみたところ・・・

ウソだwww 軽量バイクのほうが効率良いだなんて、どこのオルベアが言ったんだ、そんなこと。

ホントに!? クライム用とエアロ系、パワーロスが少なかったのは

クライム用とエアロ系、パワーロスが少なかったのは
クライム用とエアロ系、パワーロスが少なかったのは

さらに驚きの結果は「パワーロス」のほう。上記「バイク効率」と同じ4パターンでの計測で、グラフが低いほうがロスが少ないことを示していて・・・

ちょwww 軽量バイクのほうがパワーロス少ないの!?

なんか、今まで僕が見聞きしてきたエアロ・ロードバイクの効率の良さとかパワー伝達率の良さ(フレーム硬いからロス少ないとか)とかの話と違うような!?

個人的な体験として、キャニオン・アルティメット(ヒルクライム向け)からスペシャライズド・ベンジ(エアロ系)に乗り換えて、「エアロ・ロードバイク凄い! パワーがそのまま速度に乗る感じがするわぁ(*´ω`*)」と感動したのは何だったのか!? あの記憶が真向からROAD.CCの実験結果を否定してきます。

いやいや、待て待て。僕は所詮素人。大いなる勘違いがあるかもしれない。それに、そもそも僕が知っているヒルクライム向けとエアロ系のロードバイクは5年以上前のもの。2024年の現代はもっともっと進化しているはずだもの。

そうだそうだ、そうに違いない。オルベアはヒルクライム向けロードバイクのほうがパワー伝達率が良くって、エアロよりも普通のOrcaがお勧めなんだきっと、多分、絶対(◎_◎;)

ヒルクライムとエアロ、分けるの面倒だから

ちなみに、このテストはSilverstone Sports Engineeringの「Pedalling Efficiency Rig」という設備を使って行われました。設備の詳細がHPにあるので気になる方はぜひご覧ください(⇒Pedalling Efficiency Rig

モデルを統一したスペシャライズドは正しかったかも

でも確かにアルティメットは良い自転車だった
でも確かにアルティメットは良い自転車だった

ROAD.CCのテストによると、「効率( )」の観点から見るとヒルクライム向けのほうが3W、エアロ系より節約できるのだそう。空力で最大14W節約すると謳うキャニオン・エアロードは一体どうなってしまうのか・・・。近い将来、ロードバイクは進むの必要なパワーがますます減って、しまいには200Wを切り、100Wを切り、漕がなくても進むようになる気がします(-_-;)

はぁ・・・もう、なんか2020年を半分過ぎても各方面からまだまだオラが村の物差しがいっぱい出てきて、無知蒙昧な僕ら消費者はどうすればいいんだい? ロードバイクは何を判断材料にしたら良いのやら・・・。基準がハッキリしないと「●●マウント」も取れないじゃないですか(;´Д`)

「好きなものを買えばいい?」 それが一番不確かで移ろいやすくて信用できないから評価指標がほしいんじゃないか~ヽ(`Д´#)ノ

そう思うと、ベンジをバッサリ切り捨ててターマックに絞ったスペシャライズドの戦略は正しかったのかもしれません、迷う必要ないもん。もういいかな、スペシャで・・・我が最後のロードバイクはターマックに戻るよ、多分、ひょっとしてまさかして・・・それはどうかな( *´艸`)フフ

以上、エアロ・ロードバイクが軽いならもうヒルクライム用は要らなくない? ローディーの声にROAD.CCが「ちょっと待て!」と言っています!なお話でした。

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ロードバイク & マウンテンバイク ブロガー

海外の最新ロードバイク&マウンテンバイク情報や、関東地方を中心に日本全国、ときたま海外をサイクリングして自転車旅ならではのグルメや景色、楽しみ方を発信中。

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