栗村修さんが反応した若手選手の危機。スーダル・クイックステップのGabriel BergとCormac Nisbetの引退記事を読む!

昨日(10月23日)、みんな大好き「じてんしゃおじさん」(本人のXより)ことOsamu Kurimura / 栗村修さんのXのポスト(⇒出典)を目にした人も多いのでは? 「全員がポガチャルやレムコなわけではない」と題するCycling Newsの記事(⇒出典)をRPしたもので、ジュニア選手のバーンアウトに警鐘を鳴らしたものです。今回は、栗村さんが反応したCycling Newsの元記事に何が書いてあるのかのご紹介です。

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‘We’re not all like Pogačar or Remco’ – Talented teenagers give up on dream of turning professional

ではでは早速に元記事である「‘We’re not all like Pogačar or Remco’ – Talented teenagers give up on dream of turning professional」を見ていきましょう! タイトルは栗村さんの記事にある通り「全員がポガチャルやレムコなわけではない」です。

プロ選手の夢をあきらめた2人

記事に登場するのはスーダル・クイックステップ育成チームのGabriel Berg(ガブリエル・ベルグ)とCormac Nisbet(コーマック・ニスベット)の2人。ともに2005年生まれで、記事発表の時点で18~19歳でありましょうか。

記事では、憧れだったプロ選手への夢をあきらめ、別の道を歩む2人のコメントが綴られています。早すぎる(?)引退にあたり、2人は何と言っているのでしょう!?

2人の引退の決断

引き続き、Cycling Newsの記事より2人のコメントを参照・引用してまいります。まずはニスベットから。

夢見てきた生活を今後も追い求めたいと思えなくなった

ニスベットのコメントはinstagramに投稿されたもの(⇒出典)で、その分、社交辞令的ではあります。曰く、「I came to terms with the fact that the lifestyle I once dreamed of as a kid was no longer a future I wish to pursue – it didn’t bring me happiness(子どものころに夢見た生活をこの先も追い求めたいと思えなくなった。幸せを感じられなくなってしまった)」。

ニスベットは家族や友人、チーム、サイクリングそのものに感謝の言葉を続け、「次の人生が楽しみ」と前向きに締めくくられています。

ちなみに、Cycling Newsによると、ニスベットはInsider Proというサプライチェーンのコンサルを行う会社ですでに働き始めているそう。2025年は長距離トライアスロン(アイアンマンのこと??)をめざすとも考えているそうな。

元チームメイトの死や度重なる落車を経て

一方のベルグは、(L’Equipeの取材に答えたこともあり)より生々しく具体的に、引退に至った経緯を語っています。

曰く、「it wasn’t necessarily for me due to lots of sacrifices, time away from my loved ones, repeated crashes, constant tension, little time to do anything else(たくさんの犠牲を払って、大切な人とも過ごせず、落車に次ぐ落車、緊張の連続、他の何かをする時間もない。これは自分に必要なものなんだろうか?」。

Cycling Newsによると、Berg自身の度重なる落車と、元チームメイトのThomas BouquetやライバルチームのAndre Dregeの死も引退の決断に影響を与えたとのこと。

曰く、「Today it’s them, it could have been me…Last July, during a race in Belgium, I had four falls in ten kilometres. I was a little scared.(今日は彼らだったけど、ひょっとしたら自分だったかもしれない。7月のベルギーのレースで10kmのうちに4回も落車し、恐怖が湧いてきた)」。

18歳という年齢もあり、自転車ばかりの生活でごく普通の人付き合いができなかったことも少なからず影響したというベルグ。「小さなことが積み重なっていった」と振り返っています。

とは言いつつも、「I had the maturity to quit before becoming disgusted with cycling.(自転車を嫌いになる前に辞める決断をできるくらいには大人になっていた」と、引退の決断に後悔はしていないそう。

「2~3年後にはまた(プロレベルに)再挑戦するかもしれないし、今も自転車乗ってるし、アマチュアのライセンスも取る予定」と、完全に自転車と縁を切る訳ではないことを強調しています。

そして最後に、「don’t give up on your studies. You need something in case things go wrong, it’s just a cycling career.(勉強をやめてはダメ。もし上手くいかなくなったとき必要になるから。たかが自転車(のキャリア)じゃないか)」と締めくくっています。

う~ん、なかなか生々しい。インタビューへの回答ということもあって、社交辞令でないリアルが伝わってきます。

というのが、栗村さんが反応した若き2人の引退記事の概要でありました。「プロの世界は厳しい」という当たり前の感想を持つのか、それとも栗村さんのように感じ入るものがもっとあるのか、皆さんはどう思われるでありましょう??

以上、じてんしゃおじさん栗村修さんが反応した若手選手の危機。スーダル・クイックステップのGabriel BergとCormac Nisbetの引退記事を読む!なお話でした。

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ロードバイク & マウンテンバイク ブロガー

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